2010年03月16日

迫るトラック、友人が背中を押し 「自分を救ってくれたと思う」(産経新聞)

【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第5回公判】(4)

 《秋葉原を訪れた際、加藤智大(ともひろ)被告(27)の運転するトラックにはねられた男性被害者Bさんへの証人尋問が続く。一緒にトラックにはねられた友人、川口隆裕さん=当時(19)=とAさんは後に死亡した。声を落として、はねられる直前から直後の状況を振り返るBさん。供述調書では、弁護側の不同意で読み上げられなかった部分を淡々と話していく。一方、加藤被告は硬い表情でうつむき、証言に耳を傾けていた》

  [フォト]カラオケボックスでカメラに収まる加藤被告

 検察官「トラックはどんな音を出していましたか」

 証人「カーブを速度を落とさずに曲がるような『キュルルルル』という音が聞こえました」

 検察官「どのくらい速度が出ていたように見えましたか」

 証人「50〜60キロほどだったように思います」

 検察官「ブレーキをかける様子はありましたか」

 証人「ありませんでした」

 検察官「そのとき、あなた方とトラックとの距離はどの程度でしたか」

 証人「5〜6メートルほどだったと思います。そのとき、Aさんか川口さんか分かりませんが、後ろにいた人が自分の背中を押しました。左肩の少し下だったと思います」

 検察官「今、考えてみて、なぜ背中を押されたと思いますか」

 証人「自分を助けてくれたような気がします…」

 検察官「危険を知らせてくれたと」

 証人「はい」

 《Bさんは淡々とした声で当時を振り返る。検察官は証言台のBさんの手元にある事件現場の地図に、トラックや歩いていた位置を書き入れるように促した。Bさんが赤いペンで印を付けると、法廷の大型モニターの地図にも映し出される》

 検察官「トラックが近づいてきて、どうなりましたか」

 証人「よけきれず右の腰のあたりに衝突しました」

 検察官「衝突の瞬間、何かを感じましたか」

 証人「殴られたような衝撃を腰のあたりに感じました。気付いたら交差点に倒れていました」

 検察官「横断歩道上で、進行方向の秋葉原寄りに倒れていたと」

 証人「はい」

 検察官「その後、どういう行動をとりましたか」

 証人「交差点を渡りきって歩道まで歩くと、知らない人が声をかけてくれました。Cさんも交差点からやってきて、同じように声をかけてくれました」

 検察官「Cさんは何と声をかけてくれましたか」

 証人「『大丈夫か?』と声をかけてくれました」

 検察官「その後は」

 証人「Cさんに『Aさんと川口君を探しに行こう』と言われましたが、自分は腰を打って歩けそうになかったので、Cさんに先に行ってもらいました」

 検察官「満足に歩ける状況ではなかったと」

 証人「はい」

 検察官「交差点はどういう状況でしたか」

 証人「かなりの人が集まってきていて、人だかりができていました」

 《加藤被告の表情に変化はない。背中を丸め、うつむいたままで証言に耳を傾けている》

 検察官「その後、何か変わったことは」

 証人「人だかりの方向から『刃物を持った男がいるから逃げろ』と声が聞こえて、皆一斉に逃げ出しました。人だかりがなくなり、安全が確保されたと思い、Cさんと合流して川口君とAさんを探しに行きました。人が遠くに、蜘蛛(くも)の子を散らすように必死に逃げていくのがみえました」

 検察官「川口さんとAさんはみつかりましたか」

 証人「はい」

 検察官「川口さんの様子は」

 証人「あおむけに倒れていました。瞳孔が開き、素人目に見ても危険な状態に感じました。あたりには血だまりができていました」

 検察官「Aさんはどういう状態でしたか」

 証人「うつぶせに倒れていました。救助に駆けつけてくれた人と一緒に、Aさんをあおむけにしました。川口君と同じように、(周辺に)血だまりができていました。Aさんは口から血を吐いて、かなり深刻な状況だと思いました」

 検察官「川口さん、Aさん以外に倒れている人はいましたか」

 証人「3人ほど倒れていました」

 《検察官は、倒れていた被害者の位置を図面上に記すように促した》

 検察官「あなたが記憶しているだけで川口さん、Aさんを含め5人倒れていたということですね」

 証人「はい」

 検察官「その後、どのような行動をとりましたか」

 証人「川口さんとAさんの間を行き来して、名前を呼んだりしました」

 検察官「必死に声をかけて励ましていたと?。どのようなお気持ちでしたか」

 証人「まだ自分の身に降りかかったことが信じられない。現実味を感じることができませんでした」

 検察官「救急車が到着するまで、記憶していることはありますか」

 証人「周囲の方が何人も駆け寄って、助けてくれました。川口君やAさん、周りに倒れていた人に応急処置をしていました」

 「川口さんに心臓マッサージをしている人がいましたが、他の方が『肋骨(ろっこつ)が折れている可能性がある』と言って、AEDを持ってきてくれました」

 検察官「Bさんも、最初は腰を打って歩けなかったのですよね」

 証人「はい。でも、そのときはもう痛みを忘れていました」

 検察官「足は引きずって歩いたのですね」

 証人「…はい」

 検察官「Aさんと川口さんが亡くなったのはどこで知りましたか」

 証人「自宅のテレビで知りました」

 検察官「どう感じましたか」

 証人「やはり、信じられないという思いで…。これは現実なのか、と思いました」=(5)に続く

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2010年03月11日

路線バスにひかれ3歳児死亡=運転手を現行犯逮捕−東京・練馬(時事通信)

 10日午後5時35分ごろ、東京都練馬区石神井台の区道で、走行中の吉祥寺駅発成増町行きの「西武バス」に、近くの会社員浅野広志さん(44)の長男裕也ちゃん(3)がひかれた。裕也ちゃんは病院に搬送されたが、頭を強く打つなどしており、死亡した。
 警視庁石神井署は自動車運転過失傷害の疑いで、運転手の大野正祥容疑者(31)=中野区鷺宮=を現行犯逮捕。同致死容疑に切り替え、調べる方針。
 同署の調べに、大野容疑者は「何かにぶつかった音がしたため、ブレーキを踏んだ。子供の姿は見えなかった」と話しているという。 

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2010年03月09日

<暴力団>構成員ら5年連続で減少 山口組が45%占める(毎日新聞)

 09年12月末時点の暴力団構成員と準構成員は8万900人(前年比2.1%減)で5年連続で減少したことが警察庁のまとめで分かった。同年に摘発された構成員らは2万6576人(同2%増)で4年ぶりに増えた。

 構成員は3万8600人(4.6%減)、準構成員は4万2300人(0.2%増)。山口組(神戸市)が全体の45%を占める。

 摘発された罪種別では、覚せい剤取締法違反6170人▽窃盗3149人▽傷害3123人▽詐欺2075人▽恐喝1801人。03年以降続いていた順位が入れ替わり、窃盗が傷害を上回り、詐欺が恐喝より上位にきた。前年比12%増の詐欺は融資制度を悪用した手口が目立つ。

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